ひとこまコラム リターンズ

 毎月1回、会員が書くコラムが復活しました!
 本の紹介や本と人、人と人とをつなげるエピソードなど、学校図書館の日常の一コマを切り取ったコラムです。
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☆コラムで紹介している書籍の表紙画像は、 出版社の許可を得て掲載しています。



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かつては造船科があった学校です   2018/10/12更新 

『船のしくみ』


『船のしくみパーフェクト事典 :
知っておきたい基本構造から
最新技術まで(ダイナミック図解)』

池田良穂【監修】
ナツメ社
(2014/09/20発売)

 4月に現在の学校に着任した。初めての学校司書。4月初めは学校行事や研修など、わからないことだらけで頭がパンパン!
 図書館内の把握もじっくりできていない4月半ば。課題研究の時間に「船の本はどこ?」と聞かれた。船=550と分類を思い浮かべ、書架に案内する。しかし550の本は9冊しかなく、ほぼ艦船関連で、いわゆる一般的な船に関する資料はなかった。書架に資料がないことでプチパニック!船のどんなことを調べているのかを聞くと、「船の模型を作って浮かべるのに、まずは船の基本的なことを調べたい」とのこと。乗り物、模型、科学工作、浮力など視点を変えて探すが、授業中にこれだ!という資料を見つけてあげることができなかった。
 その後も調べたが、もともと蔵書がないようなので、船についてわかりやすそうな『船のしくみパーフェクト事典』を購入。「船とは何か」から始まり、どうして巨大な鉄の船が浮くのか、船はどうやって曲がるのか、どうして転覆しないのかなど、身近な疑問がカラー写真でわかりやすく解説されている。役に立つといいなと思いつつ、質問されたときは余裕がなかったため生徒のクラスや名前を把握しそびれ、本が入ったことを直接伝えることができなかった。長らく新着棚に面出しでアピールしてはみたが、残念ながらまだ利用はない。6月の課題研究の時間、図書館の窓から見える中庭の池で、あるグループが舟のようなものを浮かべて盛り上がっていた。質問した生徒のグループかわからないが、課題研究は着々と進んでいるようだ。
 ここで、無事に生徒に提供できた!と格好良く言えればよかったが、落ち着いて対応できなかった苦いレファレンスを図書館のひとこまとして残します。

<長谷明子>

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