ひとこまコラム

 3チーム(チームつながる輪〜・チームヒツジさん・チームやまゆり)によるリレー方式で会員がコラムを書きます。
 本の紹介や本と人、人と人とをつなげるエピソードなど、学校図書館の日常の一コマを切り取ったコラムです。
 会員は、いつバトンが来るか分からずドキドキ、次は誰のコラムかワクワク。
 学校図書館の様子を覗いてみてください。

☆コラムで紹介している書籍の表紙画像は、 出版社の許可を得て掲載しています。


2012年7月2日より走り続けてきた「ひとこまコラム」は、
2017年7月3日のランナーをもってゴールしました。
3チーム×60走者で5年間バトンをつないできました。
ご声援、ありがとうございました。


※「ひとこまコラム」のバックナンバーはコチラ

図書館と歩む人生   2017/07/03更新 Finish!
                     【チームやまゆり #60(最終ランナー)】

『ぼくは、図書館がすき』


『ぼくは、図書館がすき
漆原宏写真集』

漆原 宏【著】
日本図書館協会
(2013/04発売)

 それは、ある国語科教師との会話から始まりました。
 「その人の本棚は、その人を表しますよね」
 私の言葉をきっかけに、「自分を表すのにぴったりな一冊を見つけ、他の人たちに紹介しよう」という授業をしてみることになりました。
 サッカー選手の本を紹介する生徒、バスキアの画集を紹介する生徒、みんな楽しそうに発表をしていたので、私も参加させてもらうことにしました。そこで選んだ、とっておきの一冊がこの写真集です。
 「私は今、学校司書という仕事をしています。でも実は、図書館との付き合いは生まれてからの長いものです。まず、小さい頃から週末になると、両親は私たち子どもを市立図書館に連れて行ってくれました」
 写真集では、赤ちゃんをおんぶしたお母さん、弟を抱っこし、姉が背中にしがみついているお父さんがニコニコと本を選び、読んでいます。また、小学生たちが嬉しそうに本を抱えています。
 「大学生になると、論文を書くために図書館で必死に調べ物をしました」「そして、今度は自分が図書館で働くようになりました」
 本の中にも、調べている高校生たちや勉強する大学生たちがいます。また、そこで働く図書館職員たちのバックヤードもいろいろと載っています。
 「いずれ私は退職します。でもきっと、図書館とのつながりはその後も続いていきます」
 写真集には、図鑑を見ながら絵を描くお年寄り、図書館ボランティアに励む高齢者がいます。
 ここには私の「これまで」と「これから」が詰まっている。見るたびに胸が熱くなる一冊です。同じ道を歩んでくれる生徒が、一人でも多くいますように。

<岩瀬 順子>

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縄文人の知恵も受け継げます    2017/07/03更新 Finish!
                     【チームひつじさん #60(最終ランナー)】

『歴史なるほど新聞』
『時代の流れがよくわかる!歴史なるほど新聞 〈第1巻(旧石器時代〜古墳時代)〉 邪馬台国の女王、卑弥呼』

山本 弘【著】
ポプラ社
(2013/04発売)

 「土の本ってある?」課題研究の時間にやってきた男子三人組。
 「土って、土壌の土?野菜でも育てるの?」と聞き返すと、「違う、縄文土器つくる」とのこと。よくよく話を聞くと、学校の敷地内を掘り起こして、その土を使って縄文土器を作りたいらしい。すでに、自分たちの身長以上掘り進めているそうで、「1メートルぐらい掘ったら、土の色が全く違ったんだ!」と嬉しそうに教えてくれた。
 彼らが知りたかったのは、縄文土器を再現する方法だったので、とりあえず縄文土器の作り方の流れが簡単に載っている『歴史なるほど新聞第1巻』を提供。しかし、本格的に作るには、まだまだ情報が足りないので、県内の公共図書館の蔵書目録で確認してみた。すると、うまい具合に最寄りの公共図書館に使えそうな資料があったので、書誌情報をプリントアウトして、「この紙を持って、公共図書館の人に、『この本を見たいのですが、どこにありますか?あと、縄文土器を自分でつくってみたいので、他に何かいい本があったら紹介してください』って言うんだよ」と公共図書館に行ってどうするのかまでを話したところで、この日の授業時間は終了となった。
 その後どうなったかな?と気にしていたところ、彼らの課題研究の担当教諭から「紹介してもらった本が、どんぴしゃで、彼らは張り切って焼き物用に土質改善中!」との嬉しい報告を受けた。この後、彼らがどんな縄文土器を作るのか楽しみである。

<麻子>
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校長! これからも図書館応援団よろしくお願いします!
        2017/07/03更新 Finish!  【チームつながる輪〜 #60(最終ランナー)】

『顔ニモマケズ』
『顔ニモマケズ
どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語』

水野 敬也【著】
文響社
(2017/02発売)

 「『リアル』(井上雄彦著/集英社)はないの?」が昨年着任した校長の第一声でした。
 「アルプス図書館」の通称が示すように、生徒の教室からは遠く、高い場所にあるわが校の図書館、なかなか生徒が来てくれないのが悩みです。色々工夫して生徒を呼び込もうとはしているのですが……。特に新着図書については、表紙コピーを生徒の動線上の廊下に貼り出したり、月初めの図書館通信に前月の新着リストをアップしたり、いつも新しく、来てさえもらえれば何かしら新しいものと出会える図書館を、と気を配っているつもりです。
 もちろんリクエストにも積極的に応えています。校長の一言にもすぐに全巻購入。すると気をよくした校長、終業式には体育館でパワポで『リアル』をプレゼン、図書館の宣伝までやってくれました。
 そんなわが校、今年度からインクルーシブ教育が始まりました。昨年度から関連本の購入は続けていましたが、読書活動推進の推薦図書にこのリストを作成することにしました。
 「みんなちがって、みんないい」をテーマに12冊をピックアップ。さっそくアピール!と廊下で会った校長に報告すると、「今月の図書館通信の『顔ニモマケズ』だね?」と言われたのでした。そうです、校長はちゃんと図書館通信を読んで、新着リストにも目を通してくれていたのでした、ちょっと感激。しかし、なんと私はこの本をリストに入れ忘れていたのでした!! やっつけ仕事をしていた私がいけないのですが、逆に教えられることになり、深く反省。リストには漏れたけど、この後特設コーナーにこの1冊をそっと置いたのは言うまでもありません。

<甫仮 久美子>
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